クリーニング店で落とせない着物の古い黄ジミの染み抜き事例です。
当店に寄せられる着物のご相談は「保管中に黄色くシミになってしまった」と言う相談が一番多いです。
原因は空気の動かないタンスの中に湿気がこもった状態で長い間保管していたことが考えられます。

着物にできる黄色いシミは年月が経過することで黄色から茶色と段々色が濃くなっていきます。
何年も時間をかけて黄変したシミほど染み抜きにも時間がかかります。
シミの色が濃くなるほどシミが落ち難くなると言うことです。
着物の古いシミを豊富な経験と高度な染み抜き技術とで落とします。

ご相談者は、近くのクリーニング店へ持って行った際に「薄くはなりますが完全に落とすことは難しい」と言われたそうです。
少しでもシミが薄くなればと思いましたが、まったくシミは薄くならずに元の状態で戻されたと言うことです。
当然、短時間で仕上げるクリーニングでこの黄変シミを落とすことができません。
着物の素材はデリケートな絹なので一般的な衣類の染み抜き方法とは違います。
着物の色柄やシミの状態を見極める染み抜きの技術と大変根気のいる作業です。