スエード革シューズについたロウの染み抜き

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9月に入り空の青さや風、虫の音に何となく秋の気配が感じられるように
なりました。

今回は、赤スエード革ドライビングシューズにロウがついてしまった事例
を紹介します。
シューズやドレスなどにロウが付いてしまう事故は相談の多くは披露宴やパ
ーティーが殆どですが、今回は夏まつりのお祭り(提灯まつり)に出かけた
際に知らぬ間に付いてしまったそうです。

写真を見て頂けるとお分かりのようにロウが「errari TOD`S」赤いスエー
ド革ドライビングシューズに染み込んで黒くシミになっています。

荘司スエードシューズ前2 荘司スエードシューズ前1

今まで沢山のロウのシミ抜きをしてきましたが、これほどスエード革の
内部まで浸透してしまった事例は珍しいです。
今までロウを付けてしまった例だと表面がロウと分かるケースが殆どです。
最初に見た時に何でロウがスエード革内部に浸透してこんなに黒ジミにな
っているのだろう不思議に思いましたが、話を聞くと「フェラーリトッズ
スエード靴に溢したロウにスチームを当てた」と言うことで納得しました。
スチームを当てたと言うよりアイロンを当てた感じですね。

ここでロウの染み抜き簡単なのでロウの染み抜き法を紹介します。
まず、付いたロウをドライヤーで温ます。
温まって溶けたロウをティッシュペーパーやクッキングペーパーなどに吸い
取るのですが、最初は強く押し付けないで軽く押します。
2回目、3回目とロウの落ち歩合を見ながら徐々に強く押してロウが無くなる
まで続けます。
これが、家庭で出来るロウの染み抜き法になりますが、デリケートな物は難し
いのでプロにお願いして下さいね。

今回はデリケートなスエード革でしかも鮮やかね明色にスエード革に深くしみ
込んだ大量のロウで正直「落とせるかな~!」不安もありましたが、奥の手を使い
最後は染料と顔料で補色して仕上げます。
ロウが黒く浸透していた部分が少し赤黒く見えますが、肉眼では殆ど気にならない
位に復元出来ました。

 

      荘司スエードシューズ後2

8月ににも同じような「真赤なドライビングスエードシューズにラーメンのスープ               を甲と爪先部分に溢してしまった」依頼がありました。
染み抜きと同時にシューズの赤い色が出て染み抜きと補色に大変苦戦した記憶が蘇り
ました。

 

      荘司スエードシューズ

ドライビングシューズと良く間違えられるシューズにデッキシューズがあります。
デッキシューズはヨットやボートなどの船の甲盤を歩くために作られたシューズで
水に強く濡れても滑らないように工夫されています。
ドライビングシューズは、車の運転中にアクセルやブレーキを踏む足が滑らないよ
うにシューズの底と踵にゴムが埋め込まれて長時間安定した運転をするために疲れ
ないように工夫されています。
性能面では、デッキシューズは雨にも強くアウトドアにも適しています。
一方、ドライビングシューズは晴れて地面が乾いている日は最適です。
なので、ドライビングシューズは雨などに濡れないように履きましょう。

 

 

 

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