ボールペンのインクが服についても家庭で落とせます。
まずは焦らずにインクの種類や衣服の素材を確認しましょう。
ご家庭でボールペンの汚れを染み抜きする場合は、洗濯表示が洗濯機が使えるもの、手洗いを推奨している衣類に限ります。
状況に応じて正しい対処法を見極めることが大切です。
慌てて濡らしたり擦ったりすると、逆に汚れが広がったり衣服が傷んだりする可能性があります。
1 ボールペンを一緒に洗濯したり、インクが服についたらまずやること
①ボールペンのインクの種類を把握しましょう。
②服の素材と洗濯表示を確認しましょう。
2ボールペンがついた服からからボールペンインクを落とす方法
③「油性インク」の染み抜きの場合
④「水性インク・ゲルインク」の染み抜きをする場合
⑤「フリクションインキ」の染み抜きをする場合
3 ボールペンインクの染み抜きはクリーニング店へ出すのが安心
①クリーニングに出した方が良い生地素材
②染み抜きをして難しいインクと分かったらプロにお任せする
インクの種類の見分け方
1-①「ボールペンのインクはどれも一緒」ではありません。
実は、ボールペンのインクの種類は大きく分けて3種類、落とし方が全く異なります。
汚れをしっかり落とすためにもボールペンのインクの種類を把握しておきましょう。ついてしまったボールペン自体に油性・水性・フリクションと書いてあれば一目瞭然ですが、分からない場合はスーパーの袋やお菓子袋などのビニールに書いて確認できます。
ボールペンでビニールに書いて指で軽く擦っても消えなければそれは油性インク、ビニールに書いてもインクを弾いて書けないようであれば水性インクと考えてよいと思います。
フリクションインクは、ペン先の逆側に消しゴムがついているので分かります。(温度で消えるタイプです。)
1-②ボールペンがついた衣類の洗濯表示を確認
洗濯機が使えるもの、手洗いを推奨しているも衣類、アイロンの洗濯表示も確認してください。
インクの種類によってシミ抜きの方法や使用するアイテムが違うため、それぞれのインクに合った
正しい洗い方でシミ抜きをしましょう。
洗濯機が使えるものや手洗いを推奨の衣類でも素材によってダメージを与えてしまうこともあるの
注意が必要です。
自分でシミ抜きをするのが不安な方は、クリーニング店にシミ抜きをお願いしましょう。
革素材にインクがついた場合のシミ抜きははおすすめできません。
そもそも革素材は水に弱いため、誤った洗濯方法で洗うと変色や型崩れ・臭いの原因にもなります。
革製品専門のクリーニング店にお願いすることをおすすめします。
「油性インクのシミ抜き方法」
2-③「油性インク」のシミ抜きをする場合」
ボールペンのインクのなかでも油性インクは水を弾くため、普通に洗濯したり水で手洗いしたりす
だけでは落ちません。
用意するもの
アルコール類(エタノール・除光液・クレンジングオイル)
タオル(汚れても構わないもの)or キッチンペーパー
歯ブラシ
ボールペンの汚れがついた部分の裏にタオルを敷いてその上からに汚れ部分にアルコール類(エタノール・除光液・クレンジングオイル)しみ込ませたキッチンペーパーなどででポンポンと叩く作業を繰り返します。
タオルにシミが移ったらタオルのきれいな部分と入れ替え、軽く叩く作業を繰り返してインクのシミがタオルに移らなくなるまで続けましょう。
シミ抜きの際には表面を擦らずに叩いてタオルに汚れを移すようにするのがポイントです。
もしウールや絹に油性インクがしみ込んでしまったら、自宅で処理をせず、クリーニング店にお願いしましょう。
「水性インクのシミ抜き方法」
2-④「水性インク・ゲルインク」のシミ抜きをする場合」
ボールペンの汚れのなかでも、水性インクは比較的落としやすいです。
用意するもの
弱アルカリ性洗濯洗剤(台所用洗剤)
タオル(汚れても構わないもの)or キッチンペーパー
歯ブラシ
水性インクのシミ抜きをする際には、普段の洗濯によく使われる弱アルカリ性の洗濯洗剤、又は、台所用洗剤を使用しましょう。
タオルの上に衣類のシミ部分がタオルにあたるように置いて弱アルカリ性洗濯洗剤をシミに垂らすシミを歯ブラシなどでポンポンと叩きます。
タオルにシミが移ったらタオルのきれいな部分と入れ替え、軽く叩く作業を繰り返してインクのシミがタオルに移らなくなるまで続けましょう。
シミが抜けたら通常の洗濯を行う。
「水性ゲルインクの場合」
用意するもの
歯磨き粉
タオル(汚れても構わないもの)or キッチンペーパー
歯ブラシ
歯ブラシに歯磨き粉をつけて、シミが薄くなるまで叩くのではなく擦ります。
通常のシミ抜きでは擦ることはしませんが、ゲルは不溶性のシミなので例外として歯ブラシで擦りますが、デリケートな衣類は生地が傷むので細心の注意が必要です。(無理は禁物です。)
「フリクションインキ」の場合
2-⑤「フリクションインキ」の場合
用意するもの
アイロンかドライヤー
タオル or 軍手
フリクションインキは、書いた部分をラバーでこすると消えますが、これは温度差を利用したもの。
摩擦熱で消えるフリクションインキの仕組みを応用し、アイロンやドライヤーで熱を与え、インクを消すことができます。
インクの部分にアイロンやドライヤーを当てインクが抜けていくのを確認しながら何度も同じ箇所に熱を与えます。
アイロンを使う場合は洗濯表示を参考にしてアイロンの温度を調整します。
インクが抜けたら通常の洗濯を行う。
一緒に洗濯した油性インクの落とし方
ボールペンと一緒に洗濯をした場合、インクのシミが小さく見えなくても実際は大量にしみ込んでいる場合があります。
今回は、除光液とクレンジングオイルを使い、インクが広がらないようにキッチンペーパーで何回も吸い取りながらキッチンペーパーにインクが移らなくなるまで作業を続けてます。
ボールペンと一緒に洗濯をした油性インクの染み抜きのコツ
最初は、除光液やクレンジングオイルでインクが広がらないようにインクの汚れより少し小さめに垂らし、キッチンペーパーで両面から押えます。
除光液やクレンジングオイルつけて擦るとインクが広がり、逆にインク汚れを悪化させてしまいます。
キッチンペーパーに移るインクの量を見ながら徐々に除光液やクレンジングオイルをつける量を増やしていきます。
その際もインク汚れをキッチンペーパーのキレイな場所に移動させながらキッチンペーパーにインク汚れが移らなくなるまで何回も繰り返します。
最後に残ったインクは、除光液やクレンジングオイルをつけて指でつまんでもみ洗いして落としています。
インクがついて間もないものでしたが、キレイに落とすまでかなりの時間を要しました。
4自宅でもシミ抜きができることをご紹介しました。
自宅でシミ抜きができるのは「水洗い・アイロン可能の洗い表示」の衣類だけです。
水洗い・アイロン可能な衣類でもデリケートな素材が多く自分でシミ抜きできる衣類は限られます。
ボールペンが服についたり、一緒に洗濯してしまっても慌てずきちんと対処してください。
大切な衣服を守るためにも無理に自分で落とそうとせず、クリーニング店に出しましょう。
5ボールペンインクの汚れはクリーニングへ出すのが安心
6シミ抜き専門の職人が1着ずつ手作業でシミ抜きをしています。
技術が必要なシミ抜きだからこそ、実績と経験があるクリーニング店にお願いしたいですね。
お見積りは無料です。
さらに、万が一シミが落ちなかった場合は、シミ抜き料金が発生しないので、気軽に依頼しやすいと
いうメリットもあります。
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