スニーカーにデニムの色が移ってしまった…。そんなお悩みを抱えて、全国から私のもとへご相談が寄せられています。
高級ブランドのスニーカーは、素材もデザインも繊細なものが多く、「擦らないで」「洗剤は使えない」「でもこの汚れ、どうしよう…」と、悩ましいものです。
特に、淡い色のレザーやキャンバス地に付いたデニムの色移りは、自分ではどうにもできないケースがほとんど。
今回ご紹介する事例は、ルイ・ヴィトンのスニーカーに起きた“デニムの色移り”の修正事例です。
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スニーカーにデニムの青(インディゴ染料)が色移りしてしまうのは、よくあるトラブルです。特に白やベージュなどの明るい色のレザーやキャンバス地のスニーカーは目立ちやすく、一度色がつくと落とすのが非常に難しくなります。
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スニーカーへのデニム色移りを防ぐ予防対策
1. デニムの色落ち具合をチェックしておく
新品の濃いインディゴジーンズは、色移りのリスクが特に高いです。
最初の数回は、淡色のスニーカーやバッグを合わせるのは避けるのが無難です。
2. 防水・防汚スプレーをスニーカーに施す
スニーカーの表面に防水・防汚スプレーを使用することで、染料が繊維の奥まで入り込むのをある程度防げます。
スエード、キャンバス、レザーなど素材に合った専用スプレーを選び、履き始める前に処理しておくことが大切です。
3. 長時間、デニムとスニーカーが直接擦れないようにする
座ったときや歩くときに、スニーカーのかかと部分がデニムの裾に長時間こすれると、色がつきやすくなります。
ロールアップする、裾をカットしてスニーカーに当たらないようにするなどの工夫が有効です。
4. ジーンズの裏地や縫い目も要注意
裏側の縫い目や裾の内側など、見えにくい部分からもインディゴが落ちることがあります。
摩擦が起きそうな部分には特に注意しましょう。
5. デニム側にも防色処理をしておく
市販の「色移り防止スプレー」や、ジーンズの色落ちを抑えるための洗濯用アイテムを使い、ジーンズ側の色落ちを減らす方法もあります。
職人からの一言
淡い色のレザーやキャンバス素材は、デニムや衣類の色が移りやすく、一度染み込んでしまうと簡単には落とせません。
大切なブランドスニーカーだからこそ、自分で対処するのは不安…そんなお悩みを全国から多くいただいています。
今回のようなデニムの色移りも、素材や状態に合わせて適切な処理を行えば、目立たなく美しい状態に近づけることが可能です。
私たちは、他店で断られたケースや「もう無理かも」と諦めかけていたものでも、一点一点丁寧に対応しています。
ルイ・ヴィトンに限らず、ブランドスニーカーや革靴・バッグなどのお悩みにも対応可能です。
全国から宅配でのご依頼を承っておりますので、どうぞお気軽にご相談ください。
