レッドウィングを自分で洗ってシミが発生!失敗からの復活クリーニング

【レッドウィング丸洗いの失敗】復元

レッドウィングを自分で洗ってシミができた経験はありませんか?

近年、ネット動画の普及により「レッドウィングを自分で洗う」方が増えています。革を洗える高品質な専用洗剤も販売されていますが、すべてのブーツがうまく洗えるとは限りません。

「洗ったらシミができてしまった…」
「ブーツが白っぽくなってしまった…」
「色が濃くムラになった…」

このようなトラブルの相談が多く寄せられています。

★レッドウィングにシミができる原因

シミの原因は、濡れることで革の色素や油分が移動し、沈殿することにあります。特に水洗い後にブーツが乾燥すると、革の内部で色素や油分が動き、シミや色ムラの原因になります。

・洗った直後のシミ → 再洗いやシミ抜きで落とせる可能性あり
・完全に乾いた後のシミ → 除去が難しくなる

時々、「レッドウィングのクリーニング依頼といっしょに洗うコツなどを教えてください」
と言うメールを頂くことがあります。永らく革製品の水洗いはタブーとされて来ましたが、近年の洗剤の進歩やメンテナンス方法も確立されてきているよです。

実例紹介

before
     

写真の色の濃い箇所が自分で水洗いによて革の内部まで水が浸透して出来た新たな水シミです。
白っぽい箇所は、シミを落とそうと擦ったために革の表面が傷んでいる部分です。
何とかしたいお気持ちは分かりますが擦るとキズになってしまうの止めましょう。

これ要注意です!
樹革でなめしたオレンジ色のオロラセットレザーなど薄い色のブーツは水に弱く濡れるとシミになり易いので出来れば丸洗いは避けたいブーツです。
新しいブーツにオイルを入れる時もオイルの塗り過ぎや擦る過ぎると黒っぽいシミになり易
いのでブーツが濡れるのと同じく注意が必要です。
after
 
クリーニング後の写真を撮るのを忘れてしまいましたが、一部のシミを除いてはシミを落とすことが出来たので残ったシミはシミの周りに水を吸わせてシミをぼかして最後にフィックス剤色を止めします。この洗い方がポイントは、前のシミを落としながら新たなシミを作らないことです。
お預かりしたレッドウィングは既に「革が乾いた状態なのでシミ抜きでは消えるのか?」
また、再洗いで新たなシミができることも考えられますのでシミが動いてシミが消えることを祈りつつクリーニングをしてみました。傷の部分は汚れの侵入を防ぐ施工と色修正をしております。
殆ど傷は分からくなりました。 

染み抜き職人の一言

レッドウィングでも樹皮でなめしたオレンジ色のオロラセットレザーはシミになり易いのでキレイ
を保つのは難しいです。お預かりしたレッドウィングはキレイにエイジングかかっていたので丁寧に履かれていたブーツと思います。

末永く良いコンディションで愛用されるように願っております。
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