レッドウィングブーツのシミ除去と自己流染めQリペアの失敗とプロの技

レッドウィングスエードブーツ、「染めQ」「シミ」除去

 

「染めQ」を使った自己流リペアの失敗とブリーチ剤こぼれジミの除去ブログです。


レッドウィングスエードエンジニアブーツをファッションアイテムとして、また仕事でも長年履いてきた愛着のあるレッドウィングスエードエンジニアブーツということですが、日常の使用でどうしても避けられないシミや汚れはブーツの輝きを失うこともあります。

 

「染めQでシミ隠しに挑戦! 自己流リペアの落とし穴」

 

シミを目立たなくしようと「染めQ」で自己処理をされたようですが、「染めQ」でさらに悪化させていました。
写真を見ると「染めQ」でシミが隠れてキレイになったように見えますが、実物を見て触ってみるとスエード表面は「染めQ」で起毛が固まってカチカチの状態です。

革製品のリペアによく使われる「染めQ」ではありますが、スエードの特徴の表面の起毛が「染めQ」で固まってスエードの質感に違和感ができてしまってします。

 

「染めQ」スエード素材への塗装のコツコ!

 

「染めQ」をスエードへの使用すると吸い込みが多くごわつきが出ます。
その対策としてスプレー時にブラシで起毛をほぐすことでごわつきをある程度抑えることが出来ます。
写真befoerではよく分かりませんが、一度に厚く塗布するとスエード表面が固まりムラの原因になります。
塗装面から10~15cm離してシミの部分だけにスプレーしないで薄く均一に広範囲にスプレーすることが重要です。
※塗装時には、必ず目立たない部分で試し塗りを行ってください。


革スエードブーツのシミや汚れは染み抜きとクリーニングで除去することで革スエード風合いを損ねることはありあせん。

実例紹介

ブリーチやパーマ液のシミを抜く前にスエードに塗布された大量の「染めQ」の除去をしなければなりません。
「染めQ」は粒子がナノレベル顔料なので細かく、素材の内部まで浸透して革素材に密着して剥がれ難い特徴があります。
「染めQ」の除去にはリムーバーを使いますが、スエード素材はデリケートなので自己処理で完全に除去するのは難しいと思います。
耐久性と剥がれ難い特徴がある分、「染めQ」の除去も困難な作業になります。

高度な染み抜き技術と知識を持った職人が適切な処理をすることで落とせる可能性があります。

before

「染めQ」の除去に苦戦、集中し過ぎて除去後の写真を撮るのを忘れておりました。
スプレーした「染めQ」に隠れて見えていない大きな濃いブリーチやパーマ液のシミが現れました。

 

after

美容師の仕事の証、ブリーチやパーマ液のシミ汚れもキレイに染み抜きで除去してます。
革スエードブーツのシミや汚れは染み抜きとクリーニングで除去することで革スエード風合いを損ねることはありあせん。

 

今回のまとめ

レッドウィングのブーツは、頑丈な作りで履けば履くほど味わい深くなり、愛着が増してきます。
高い耐久性から、一生もののブーツとして多くの方に愛用されています。
大切に履き続けいただくためにキレイでお役に立ちたいと考えております。
経験豊富なスタッフが最適な方法でブーツを元の美しさに蘇らせます。