「お気に入りのバーバリーのコートにカビが…!」
高級ブランドのコートは、一生ものとして長く愛用したいもの。しかし、クローゼットにしまっていたバーバリーのコートを久しぶりに取り出したら、カビが生えてしまっていた… そんな経験はありませんか?
今回は、お客様から「大切なバーバリーのコートにカビが生えてしまったので、何とか綺麗にしたい」とご相談をいただきました。
カビによる黄ばみや黒ずみを除去し、美しく蘇った 仕上がりのビフォーアフターをご紹介します!
コートにカビが発生!クリーニングしても防げない理由
1.素材自体がカビの栄養源になる
天然素材は、動植物由来のタンパク質やセルロースを含んでおり、カビのエサになりやすいです。
特に、以下のような成分がカビの繁殖を助けてしまいます。
・絹(シルク) → 動物性タンパク質(フィブロイン)
・綿(コットン) → 植物性セルロース
・革(レザー) → 動物性タンパク質(コラーゲン)
これらの素材は湿気を含みやすく、カビが根を張りやすい環境を作ります。
2.バーバリーコートは水や洗剤で型崩れし、強力なカビ除去ができない
コート素材で絹や綿は水に弱いため、丸洗いが難しいです。
水洗いすると生地が縮んだり、風合いが損なわれたりします。
強いカビ取り剤(塩素系漂白剤など)は、生地を傷めたり変色させたりするため、使えません。
3.カビの根(菌糸)が奥深く入り込む
カビは表面だけでなく、素材の繊維の奥深くまで菌糸を伸ばします。
天然素材は繊維の中まで湿気を含みやすいため、カビが根を張りやすくなります。
4.一度生えると再発しやすい
天然素材は化学繊維と違って完全にカビの栄養源を除去するのが難しいです。
また、湿気を吸収しやすいのでカビが取り切れずに再発することも多いです。
ネットでカビによる黄変の染み抜きができるクリーニング店を探して当店へ
遠くは、近畿地方からのご依頼です。
「何件か染み抜きの看板のあるクリーニング店に染み抜きを依頼してきましたが、カビの黄色いシミは落ちてきませんでした。」
「クリーニング店からはカビが繁殖する原因やカビの発生を防ぐ保管方法などの説明は教えてくれましたが、染み抜きに関しては黄変前のカビは落とせますが黄変してしまうと落ちません。」と他のクリーニング店と同じ答えが返ってきました。
バーバリーコートのカビ染み抜き実例紹介
カビによる黄変の染み抜きが出来るクリーニング店をネットで探した結果、当店に辿りついたとのお話でした。
バーバリーコートカビによる黄変染み抜きbefore

バーバリーコートカビによる黄変染み抜きafter

バーバリーコートのクリーニングはドライクリーニングが推奨となっています。
ですが、ドライクリーニングでは油汚れは落とせますが、カビの栄養源になる汗やタンパク質、水溶性の食べこぼしなどはbeore写真のように落ちないので衣類に残ったままです。
コートのカビを防ぐためのポイント
カビは、湿気・汚れ・ホコリをエサにして繁殖します。特に、絹や綿、ウール、革などの天然素材のコートはカビが生えやすいため、以下の対策を徹底しましょう。
まとめ
✅ シーズンオフ前にクリーニングで汚れを落とす
✅ 収納前にしっかり乾燥させる
✅ クローゼットの換気&除湿を徹底する
✅ 通気性のあるカバーを使用する
✅ 定期的にチェック&メンテナンスする
これらの対策をしっかり行えば、大切なコートをカビから守ることができます。もしカビが生えてしまった場合は、自己処理せず、専門のクリーニング店に相談しましょう!