ルイ・ヴィトンバックに使われているヌメ革のシミ
ルイ・ヴィトンの「ヌメ革」とは?
ヌメ革は「ナチュラルレザー」とも呼ばれ、着色も行われていない自然な風合いが特徴です。
シミがつきやすい理由
ヌメ革は加工が少ないために雨や飲み物などの水分による輪ジミなどシミになりやすいです。
ルイ・ヴィトンバック「ヌメ革」のシミ予防策
ルイ・ヴィトンの「ヌメ革」はシミがつきやすいデリケートな素材ですが、適切なケアをすれば美しい状態を長く保つことができます。以下の方法でシミを防ぎましょう。
1.防水スプレーを使う
ヌメ革は水に弱いため、新品のうちにヌメ革専用の防水スプレーをかけるのがおすすめです。
・使用方法:バッグから20〜30cm離して均一にスプレーし、しっかり乾かします。
・注意点:スプレーをかけすぎるとシミになることがあるため、一度にたくさんかけずに薄く何度か重ねるのがコツです。
2.水滴がついたらすぐに拭く
雨や飲み物の水滴がついたら、放置せずにすぐに乾いた柔らかい布で軽く押さえるように拭き取りましょう。こすらず、トントンと優しく吸収させるのがポイントです。
3.乾燥剤や布袋を活用する
湿気が多いとシミやカビの原因になります。
・保管時は乾燥剤を入れたり、通気性の良い布袋に入れて保管すると安心です。
4.直射日光を避ける
紫外線によって色ムラができたり、シミが目立ちやすくなります。長時間直射日光に当たらないようにしましょう。
5.手の脂や汚れを防ぐ
ヌメ革は手の脂や汚れも吸収しやすいです。特にハンドクリームや日焼け止めがついた手で触るとシミの原因になるので、できるだけ清潔な手で触るように心がけましょう。
6.定期的なお手入れ
・柔らかい乾いた布で軽く拭くだけでも汚れを防げます。
・ひどく汚れた場合は、ヌメ革専用のクリーナーを使うとシミになりにくいです。
長年愛用されたルイ・ヴィトンアルマのヌメ革染み抜き事例
before


after


上の写真の金具部分は、染み抜き後にデリケートクリームを塗って直ぐなために潤んだ感じいですが、時間が経つと、もう少し薄くなります。
ヌメ革についたシミに色を塗ってシミを隠す方法をするリペアショップもありますが、私の場合は
ヌメ革本来の自然な質感を大切にしていますので色でシミを隠すことはしません。
それは、ヌメ革本来の革質を損うと同時にルイ・ヴィトンの価値を無くすことと考えております。
多少のシミや汚れは人間もヴィトンバックや革ブーツも同じで「あじ」だと思ってます。
ヌメ革に出来たシミを衣類のように完全に落とすのは非常に難しいことです。
お客様からヴィトンヌメ革のシミ抜き相談の際は、「染み抜きしても完全にキレイに落とせるとは限りません。写真のようにシミが薄く残る場合もあります。」とお答えしております。
ルイ・ヴィトンの「ヌメ革」のシミを防ぐコツ!
ヌメ革のシミを防ぐには、防水スプレー・こまめな拭き取り・適切な保管が大切です。
定期的にお手入れして、大切なバッグを長く美しい状態で使いましょう!