「スエードバッグにボールペンのインクが!落とす方法と復元事例」
多くの人が、サインをしたりメモを取ったりするために、ボールペンをバッグやカバンに入れて持ち歩いています。
そんな身近なボールペンですが、うっかりインクがバッグについてしまったことはありませんか?
ボールペンのインクは、水で拭いたり洗濯したりしても簡単には落ちません。
衣類についてしまったインクですら落としにくいのに、スエードバッグについてしまうと、さらに落としにくくなってしまいます。
スエードバッグについたインクが落ちにくい理由は、スエードの独特な素材の性質にあります。
1.繊維が細かくインクが染み込みやすく、落とすとき広がりやすい
スエードは、柔らかく起毛した革で、細かい繊維が密集しています。そのため、インクが表面に留まらず、すぐに奥まで染み込んでしまいます。
一度染み込むと拭き取ることが難しい。
2.こすると毛並みが傷んでしまう
インクを落とそうとゴシゴシこすると、スエードの繊維が傷んで毛並みが乱れたり、変色してしまうことがあります。
普通の革のように色を塗って修復することも難しいため、慎重な対応が必要です。
そのため、スエードについたインクを落とすには、適切な方法で慎重に対処することが大切です。
実際の染み抜き事例|ザネラート スエードバッグ
写真をご覧いただくと分かるように、スエードバッグにボールペンのインクが線状についてしまっています。
一見すると細い線なので、インクの量は少ないように見えるかもしれませんが、インクが濃くなっている部分では、スエードの繊維の奥深くまで染み込んでいます。

before:スエード革バックに線状のボールペンインクが付着
染み抜き剤を付けてしまうとボールペンのインクが広がって更にスエード革の内部にまで入り込んで落とせなくなります。
ソフトガミや天然ゴムなどを使ってボールペンのインクを落としていきますが、高級ブランドの上質なスエード革は非常にデリケートなのでバックは傷がつかないように細心の注意が必要になります。

after:専門的な処理でスエードの風合いを保ちながらキレイに復元
スエードは表面が起毛していて繊維が細かいため、インクが付くとすぐに内部へと浸透してしまいます。そのため、ソフトガミや天然ゴムなどを使っても完全に落とすことができない場合があります。
また、無理にこすってしまうとスエード特有の毛並みが乱れたり、摩擦によって色が変わってしまうこともあります。
スエードの風合いを損なわずにインクを取り除くには、専門的な知識と技術が必要になります。

ザネラートスエードバックのインクがキレイに蘇りました
スエードのボールペン汚れでお困りの方は、適切な方法で対処することが重要です。大切なバッグをキレイに蘇らせたい方は、ぜひ専門のクリーニングをご検討ください。
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