毎年、シーズンの終わりにクリーニングをしているのにカビが発生するのはなぜ?
部屋は毎日のように掃除をしますがクローゼットの中までは頻繁に掃除はしないと思います。
カビは気温20度以上、室温70%以上で汚れやホコリなどの栄養源が豊富にある環境で繁殖します。
絹や綿、革製品などの天然素材の衣類は特に注意が必要です。
化学繊維と違って絹や綿、革製品などの天然素材の衣類カビの除去は難しいからです。
今回は20年間愛用のバーバリーコートのカビが原因で出来る黄変です。
実例紹介
遠くは、近畿地方からのご依頼です。
「何件か染み抜きの看板のあるクリーニング店に染み抜きを依頼してきましたが、カビの黄色いシミは落ちてきませんでした。」
「クリーニング店からはカビが繁殖する原因やカビの発生を防ぐ保管方法などの説明は教えてくれましたが、染み抜きに関しては黄色くシミになる前だとカビは落とせますが黄変してしまうと落ちません。」と他のクリーニング店と同じ答えが返ってきました。
カビによる黄変の染み抜きが出来るクリーニング店をネットで探した結果、当店に辿りついたとのお話でした。ブログに載せた写真は一枚ですが、バーバリーコート全体にカビによる黄変したシミがありました。
before
バーバリーコート全体にカビによる黄変ジミがあります
クリーニング店へ出したの衣類は「汚れがキレイに落ちる!」と当然、皆さん思います。
ドライは衣類に優しく油汚れを落とすのに力を発揮する素晴らしいクリーニング溶剤です。
ですが、ドライクリーニングでは油汚れは落とせますが、カビの栄養源になる汗やタンパク質、水溶性の食べこぼしなどは落ちないのでそのまま衣類に残ったままです。
after
バーバリーコートカビによる黄変を全て染み抜きしてます
毎シーズンクリーニングに出して仕舞って置いた衣類でもカビの繁殖の条件がそろうとカビは発生して時間が経過すると黄色く変色してしまうことがあります。
このようなカビの発生を防ぐためには…
カビの栄養源の汚れをしっかりクリーニングで落として、保管場所の通気を確保しておくことです。
クリーニングから帰ってきたら袋を外して、タンスやクローゼットに衣類を詰め過ぎないことに気
を付けてください。
タンスやクローゼットの中も時々掃除をしましょう。
染み抜き職人の一言
最後までご覧頂き有難うございます。
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宅配での染み抜きクリーニングも承ります。
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