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  染み抜き職人のブログ

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ALYSI白いレザーシューズの汚れがここまで落ちる!染み抜き職人のビフォーアフター事例

白い靴は、コーディネートを引き締める万能アイテム。でも汚れが目立ちやすく、ちょっとしたシミや黒ずみで台無しになってしまうことも…。

こちらはお客様が大切にされていた《ALYSI》の白レザーサンダル。全体にシワやくすみ、部分的な汚れが広がり「もう無理かも」と思われていた一足です。

そして今回ご依頼くださったお客様は、なんと2回目のご利用。再び当店を選んでいただけたこと、本当に嬉しく思っております。

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職人からの一言

今回で2度目のご依頼、本当にありがとうございます。前回のご縁を覚えていてくださったこと、心から嬉しく思います。汚れがついた白い革靴は、見るたびに気になってしまうもの。そんなお気持ちに寄り添いながら、一足一足ていねいに仕上げています。また気持ちよく履いていただけたら、職人としてこれ以上の喜びはありません。

「お気に入りの靴だけど、汚れてしまって履けない…」
「他店で断られてしまった…」

そんなお悩みを、職人の技術で一つひとつ解決しています。素材や状態に合わせた最適な処理を行うことで、大切な一足がもう一度輝きます

お気に入りのHAKAスニーカーに…デニムの色移りが発生!

 

今回の依頼は人気の「HAKA(ハカ)」のスニーカー。
そんな白系のHAKAスニーカーにジーンズのインディゴ染料が色移りしてしまった事例です。
デニムのインディゴ染料は非常に頑固で、自己処理では逆に悪化するケースも少なくありません。

 

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つま先から踵まで、デニムの色移りが目立ちます。

 

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靴先のゴム素材(クリーム色のラバー部分)も、染料が染み込むと落としにくい素材のひとつです。
完全に元通りの白さに戻すことは困難なケースもありますが、今職人の手作業により、風合いを保ちつつ、期待に応えられる仕上がりへと回復することができました。

 

 

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スエード素材が使われており、これが色移りの除去をより難しくしています。

 

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生地を傷めることなく、デニム汚れを落とすことができました。

職人からの一言

スニーカーに起きたデニムの色移りは、素材によっては完全に元通りの白さに戻すことが難しいケースもあります。
しかし当店では、無理に漂白するのではなく、素材の風合いや色味を見極めながら、自然な仕上がりを大切にしています。

特にスエードやゴムのような繊細な素材は、部分ごとに処置方法を変え、全体のバランスが取れるように丁寧に作業いたします。
見た目も履き心地も「また履きたい」と思えるような仕上がりを目指しています。

「もうダメかもしれない…」と思ったそのスニーカーも、職人の手で再びよみがえるかもしれません。
まずは写真を添えて、お気軽にご相談ください。全国どこからでも宅配でのご依頼を承っております。

レッドウィングにカビ!ブーツに生えたカビをの修復事例

今回の依頼は、レッドウィングを代表する名品、アイリッシュセッター
履き込むほどに風合いが増すこのブーツは、まさに相棒のような存在という方も多いのではないでしょうか。

そんな大切なブーツですが、久しぶりに箱から出したらカビが生えていた…というご相談がありました。

スエードはデリケートな素材のため、カビ取りを誤ると毛羽立ちや変色、質感の劣化につながるリスクもあります。
市販品やアルコールでの拭き取りは逆効果になることも…。

今回は、スエードの風合いを損なわずにカビを除去し、ブーツ本来の表情を取り戻した修復事例をご紹介します。

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職人からの一言

だからこそ、「カビが生えてしまった…」「もう履けないかも」と落ち込んでしまうお気持ちはよくわかります。

ですがご安心ください。
スエード素材の特性を見極めながら、必要最小限の処置で風合いを損なわずに修復することは可能です。
今回のように、大切なブーツを再び自信を持って履ける状態へと整えることができます。

レッドウィングは“育てる靴”。
カビや汚れで悩んだときも、諦める前に、ぜひ一度ご相談ください。
全国からの宅配でのご依頼も承っております。

ナイキスニーカーのカビ汚れを除去|ナイロン×スエードも自然な仕上がりに|リピーター様からのご依頼に感謝!全国宅配受付中|

 

今回は当店のリピーター様から届いたナイキのビンテージ風スニーカー。

黄色のナイロン部分にカビのような黒ずみが広がってしまったそうです。
「もうダメかも…」と思うような状態でも、素材に合わせて丁寧に処置することで、ここまで美しく蘇らせることが可能です。

 

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カビ・黒ずみを安全に除去

  • 完全な白さではなく「自然な仕上がり」を重視
  • カビ菌の除去処理も行い、安心して履ける状態に

 

職人からの一言

お気に入りのスニーカー、もう履けないかも…と思っても、まだまだ活躍できる可能性は十分あります。
特に今回のようなナイロン×スエードなどの複合素材は、プロによる処置で「また履きたくなる一足」に変わります。

全国からの宅配依頼を承っておりますので、気になるスニーカーがありましたら、まずはお気軽にご相談ください。

【ヴィトンのクラッチバッグに飴が…実は加水分解が進んでいた!?修復事例をご紹介】

 

「お気に入りのヴィトンのクラッチバッグに飴が溶けてくっついてしまって…」
そんなご相談を受けてお預かりした今回の一品。表面のべたつきや変色を確認し、いつものように丁寧に洗浄作業を始めようとしたところ──
実は、内側に飴の汚れではなく“加水分解”による深刻な劣化が進行していたのです。

加水分解とは、長年の保管や湿気・温度変化などの影響で、合成皮革の素材が劣化してしまう現象のこと。
表面がベタつき、剥がれや浮き、ひび割れが起きてしまうため、通常のクリーニングでは対処できません。

「ただの汚れだと思っていたら、実は素材が劣化していた…」
そんなケースは意外と多いものです。

今回のクラッチバックは外面はとてもきれいで劣化が進んでいるようには見えません。
しかし、内側は劣化がすすんでいました。

 

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当店では、バッグの素材状態をしっかり見極めた上で、洗浄だけでなく修復処置まで一貫対応
本来の美しさを損なわず、再び安心してお使いいただける状態に整えることができました。

 

加水分離を防ぐためにできること

 

1. 高温多湿の場所を避けて保管する

押し入れやクローゼットの中でも、湿気がこもりやすい場所は加水分解の大きな原因になります。除湿剤や乾燥剤、すのこなどを活用し、風通しの良い環境をつくることが大切です。

 

2. 定期的に空気に触れさせる

長期間まったく開けずにしまい込むと、湿気がこもって劣化が進みます。数ヶ月に一度はバッグや靴を取り出し、風通しの良い日陰で数時間程度陰干しするのがおすすめです。

 

3. ビニール袋ではなく通気性のある布袋で保管する

ビニールは湿気がこもりやすく、加水分解の原因になります。保管時は不織布や綿の袋など、通気性のある素材を使いましょう。

 
4. 使わない期間も時々手入れす

長期間使わないからといって放置せず、柔らかい布で軽く拭いたり、内部のホコリを取るなどの簡単なお手入れをしておくことで、加水分解だけでなくカビや臭いも防ぎやすくなります

 

職人からの一言

一見、外側はとてもきれいで「まだまだ使えそう」と思えるバッグでも、内側では加水分解などの劣化が静かに進んでいることがあります。

外見が美しいからこそ、もう一度気持ちよく使えるように、内装の修復や張り替えも含めて対応いたします。
「もう捨てるしかないかも…」と悩む前に、ぜひ一度ご相談ください。
全国から宅配でのご依頼を承っております。